ワイヤレスカメラや防犯WEB(ウェブ)カメラは、画像データを無線で送信したりインターネット経由で送信しなければならないため、大容量のデータは扱えません。そのため、一般の防犯カメラと比べて、画質(解像度)と音質はかなり低くなります。ただし、被写体をカメラが追従する自動追尾機能がついている場合は、最低限の映像は記録できます。
さらに、送信画像情報のハッキングの問題があります。
画像情報が無線で送られる場合、カメラの映像電波を違法に受信され、不審者に盗み見られる可能性があります。
また、撮影された映像情報をインターネットを通じて管理者に配信する場合も、送信の途中でハックされて、盗み見られたり、あるいは、まったく別の映像に差し替えられて管理者に送信されてしまう可能性があります。実際には堂々と犯行が行われていても、管理者のモニターには普段と変わらない情景が映し出されていれば、管理者は犯行に気がつきません。
無線やインターネット経由で信号を送信する場合、これらの問題が起きないよう、通常は信号を暗号化し、万一ハックされても内容がわからないようにしているシステムが多いようです。
ただし、暗号化してあっても絶対安全というわけではありません。
ロンドンのセキュリティー企業ProCheckUp社の調査員であるAmir Azam氏とAdrian Pastor氏が、スウェーデンAxis Communications社製の監視カメラ『AXIS 2100 Network Camera』で記録されたライブ映像を差し替えることができることを発見しました。
監視用ウェブカメラ:普及の陰で、「覗き見」やハッキングも
Ryan Singel 2007年10月04日
AXIS 2100は、ウェブインターフェースを備えた、業界向けの一般的な防犯カメラです。この映像差し替えは、このカメラを制御するソフトウェアの脆弱性(クロスサイト・スクリプティング)を利用したもので、ほかの会社の防犯システムでもありうる問題です。しかし、こうした問題点が明らかになれば、システムのソフトに改良が加えられ、より防犯性能の高いシステムに改良されてゆくのは間違いありません。
古くなった防犯システムは、定期的に、新しい、より安全なシステムと交換したほうが安心ですね。